研究科長のメッセージ

「シミュレーション学」は、自然科学の分野で大きな役割を果たしているシミュレーション科学の更なる飛躍を目指し、人と自然が調和した望ましい姿で、社会、人、自然を豊かにすることを目指す学問です。

本シミュレーション学研究科は、スーパーコンピュータ「京」が神戸ポートアイランドに設置されたことを契機に、独立した大学院として2011年4月に開設されました。

シミュレーションは、実験、理論と並ぶ科学的な手法として重要な役割を果たしています。現在、それはデータ科学やBig Dataと密接に結びついて、その役割が大きく見直されています。自然科学にとどまらず、政策、産業、環境問題などの社会的な問題への応用が期待されています。

現代社会は科学技術の進展によって一つの巨大な複雑体となり、ある意味で制御不能で最適解のない状態にあります。シミュレーション学の目的を達成するためには、最適解が見つからないあるいは理論・法則が分かっていない問題を解決する必要があります。そのためにはシミュレーションの技術は勿論のこと、問題発見から解決に至るまでの物語を様々な仮定やシナリオの下で創造する力が必要となります。また、これらの問題は様々な領域にまたがるため、幅広い知識が必要となります。さらに、シミュレーションの結果を異なる領域の人々に伝えるために、その問題の本質を分かり易く適切に理解させる力も必要となります。

本研究科が求める“人財”とは、社会が要請する研究課題を自らの力で見つけ、その課題に取り組む力と自分の考えを人に伝える力によって、様々な困難に立ち向かうことが出来る人のことです。

この新しくて楽しい領域を自分自身の力で切り拓いていこうとする意欲的な学生を求めています。

シミュレーション学研究科 研究科長
畑 豊

 

Simulation studies defined here is a new research area aiming at forming an optimal shape among nature, individuals and society using simulation science playing a big role in a field of the natural science.

Graduate School of Simulation Studies was established in April 2011 in Kobe Port Island, Japan, where “K” supercomputer was placed.

Currently, simulation is closely related to Data Science and Big Data which are transforming science, engineering, environment, medicine, finance, business, and ultimately society itself, thereby it would play more primary role than theory and experiment.

In the modern world, it is not easy to control the social and technology systems since they are very complex and huge shape. Here, we face to solve various problems to achieve the goal of simulation studies. In order to do this, we need an ability to create a story from the problem discovery to the solution under an appropriate assumption as well as communication skill to translate the result.

We are waiting students who have strong will to open the new door in front of the Simulation Studies.

Dean of the Graduate School of Simulation Studies
Yutaka Hata